〜間違いがちな選択〜

このサイトをご訪問いただきまして、誠にありがとうございます。このサイトは、2004年にフローレンスガーデン(工藤建設)で注文住宅を建てた時の、建築日記です。家が竣工してから、16年が経ちました。 2004年(竣工時)と、2020年の今では、本当に大きく時代が変わったのを感じます。

2004年当時は景気が上向きかけて、地下鉄が伸長し鉄道の乗り入れが増えて、都内のデパートは高級路線にシフトし、いよいよ好景気に向けて上昇していく気運がありました。家具業界も、今は『お!値段以上』でお馴染みののニトリやイケアが定着した感じですが、当時はそうではありませんでした。私もほとんどの家具、カーテンや絨毯などを、大塚家具で揃えていました。

2008年にリーマンショック、2011年に東日本大震災などがあり、世の中の景気と雰囲気は、大きく変わり、贅沢ができる雰囲気は、どこかへ消えて行きました。またこの16年の間に、気候変動も激しく、長引く梅雨、酷暑の夏、6月〜10月にかけての度重なる台風、ゲリラ豪雨などが定着してしまった感があります。

さて、そのように時代の急激な時代の変化を経ても、考え抜いて建てたマイホームは、概ね問題もなく、私達の生活を快適に支えてくれています。 そこで、ここで改めて、これから注文住宅や戸建の購入をお考えの方のために、私なりの家を建てる上での注意点の、おさらいをさせていただきたいと思います。

ざっくばらんな内容ではありますが、建築当時から16年たった今でも、考えはほとんど変わっておりません。個人の見解ではありますが、少しでもご参考になれば幸いです。

POINT-1家の中に吹き抜けを作らない

1階から2階までの広々とした天井の高いリビングダイニング。憧れるのは分かりますが、家の中に吹き抜けは作らない方が無難だと思います。理由としては、いくつもありますが、吹き抜けは、冷暖房が効きにくく、結果的に電気光熱費が高くつきます。そして吹き抜けがない場合と同じ条件で比較すると、相対的に地震に弱い家になります。なぜなら家は、壁と二階の床が家の端から端まで通ることによって、強度を得るからです。

そして、部屋は照明の明かりが天井に反射することで明るくなりますが、天井が吹き抜けだと反射する天井が高すぎて、照明の光が空間に吸い込まれて部屋が暗くなってしまいがちです。
電球が切れたら、取り替えるのに高すぎて苦労する場合もあります。また、吹き抜け空間を通して、家の中の音が伝わりやすく響きやすくなり、静かさが損なわれがちです。

窓が高い位置にある場合は、掃除をするのも大変です。建物の躯体の大きさに比べて、部屋数や部屋面積を取りにくくなります。リビングなどの開放感を持たせるためには、吹き抜けにするよりも、天井高を高目に設定するとか、天井の一部にを勾配天井にするなどで解決できます。

POINT-2家族の気配が伝わる家にしない

ハウスメーカーや建築会社がよく宣伝することに、「家族の気配が伝わる家」というのがあります。これはいわゆる集合住宅にしか住んだことがなく、初めて戸建に住む方に対してのアピールとして、上記の吹き抜けリビングと共によく引っかかりやすいのです。

私の考えとしましては、一緒に住む家族が2〜5人とかいる場合、いかにして在宅時にお互いがお互いの出す音に煩わされずに済むかが重要です。子供はあっという間に大きくなり、10歳ごろにはもうプライバシーが必要になります。
そして思春期以降は大人と同様に、夜遅くでも響く様々な家族の出す音があり、入浴後のドライヤーの騒音、テレビやオーディオを聞く音、スマホで話す声、などに睡眠を邪魔されずに生活できる間取りが大切になります。

また今、新型コロナ対策で在宅勤務が増えていますが、各自が部屋に引きこもって仕事や勉強、趣味に集中できる間取りが大切だと思います。
そのためには、できるだけ各自の部屋が、壁一枚ではなく、廊下や階段、収納などを部屋と部屋の間に挟むことで、お互いの出す音や気配から逃れられるようにした方が良いのです。フロアも1階と2階の部屋で、音が出やすい部屋が上下で重ならないように、うまく振り分けると良いでしょう。

家族のコミュニケーションはリビングダイニングにて、食事時やリラックスタイムに行えば、何も問題はないと思います。

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POINT-3床材をなるべく統一する

床材には、畳や絨毯、フローリングなど、様々な床材がありますが、出来ればなるべく床材を統一すると良いでしょう。主に家中の床掃除を楽にするためです。そうなるとほぼフローリングしかないのですが、クイックルワイパーなどので簡単にお掃除ができます。
畳の部屋や絨毯の部屋があると、日常的に掃除機をかけなければならず、しかも絨毯などはだんだんと清潔感が失われていきます。戸建なら階下への音の響きは間取りの工夫で防げますので、防音対策に絨毯を敷きこむ必要はありません。

足の下が寒い場所などへ部分マットを敷くだけで済み、お洗濯も簡単ですし清潔です。私が今、試してみたいのは、タイル式の絨毯です。ペットや小さなお子様のいるご家庭でよく見かけるものですが、今度機会があれば、使ってみたいなぁと考えています。

POINT-4和室をなるべく作らない

畳の和室ほど、現代生活に会わずに使い勝手の悪いものはないと感じます。和室は家具を置きずらいですし、インテリアがセンス良く決まりにくく、畳があると古い団地のような雰囲気が、どうしても漂ってきてしまいます。
和室のこざっぱりした癒される雰囲気は好きですが、床に座る、床に寝る生活は、身体への負担が多く、歳を取るほどに不便になってきます。

POINT-5居室はなるべく二面採光にする

私は賃貸マンションなどの集合住宅に住んでいた時、一面採光の部屋がかなり嫌でした。集合住宅では角部屋以外はほとんどが一面採光だと思います。一面採光の部屋は、閉鎖的でなんだか憂鬱な雰囲気になります。
せっかくの戸建ならば、戸建のメリットを生かして出来るだけ、居室は二面採光を取り入れたいものです。二面採光とは二辺の壁に窓を開けるということですが、戸建らしくナチュラルな光が部屋に溢れて、風通しもよく、とても過ごしやすく快適になります。

POINT-6掃き出し窓は最小限にする

日本の戸建には、掃き出し窓が多いのですが、それは畳に座る生活からの流れです。床の位置に座ると、掃き出し窓でなければ、外が眺められないからです。しかし欧米の家は常に椅子に座るので、ほとんどが腰上げ窓です。
私は掃き出し窓はベランダへの出入り口だけにして、残りの窓は全て腰上げ窓にしました。腰上げ窓の利点は、部屋にいて落ち着きが感じられ、家具の配置がしやすく、防犯の面でもかなり安全だからです。畳など床に座る生活ではなく、椅子に座る生活ならば、腰上げ窓の方を多くした方が合理的だと思います。

POINT-7家の形をシンプルにする

ツーバイ工法で建てれば箱構造なので、家の形は箱型になりやすいです。でも一般的な木軸建築で建てる場合でも、家の形はできるだけシンプルな方が良いと思います。なぜかと言いますと、阪神大震災で倒壊した家、倒壊しなかった家、というのを調べたサイトを見たのです。

そうしましたら、日本家屋特有の複雑な形、例えば大きな一階に二階が部分的に乗っかっているとか、細かい凸凹型の家とかは、どうしても地震に弱いことが分かりました。柱が片方の辺では1階まで、片方は二階まで伸びているというようなアンバランスな構造だと、家が大地震の際によじれるんだそうです。
大切なのは家の四隅にバランスよく同じ分量の柱、壁、窓などの開口部が配置されていることです。ツーバイの場合は、もともと柱という概念ではなく、強度のある壁で作った箱なので、細かい形やアンバランスな形が作りにくいので、なおさら好都合です。木軸や軽量鉄骨などの柱を先に組み立てる工法の場合は、ツーバイよりもさらに強く意識して、家の形のシンプル化を心がけると良いと思います。

ちなみに、地震に一番強い形は、正方形に近い長方形、次に強いのは、L字型だそうです。私の家の場合は敷地の関係上、L字型の総二階建てになりました。

POINT-8風水を考慮した家を建てない

私が家を建てた2004年当時は、風水ブームの最後の頃だったと思います。今はあまり風水ブームだと聞かない気がしますが、それでも占い好きで、風水の吉方位などを取り入れようとする方もいるかもしれません。細木数子さんとかは六星占術のためか、自宅の二階にトイレを作ってはならない、とか無茶なことを書いています。
私は全体的に、占いや風水の類を設計に取り入れるのは、あまり良くない思います。なぜなら、家の設計は、家を建てる立地と必要とする部屋数や設備などにより、合理的に考え抜いて決めるべきで、風水を取り入れようとすると、合理的な判断を誤るからです。

一例として、風水にはまっている奥さんが間取りを考えた家を雑誌で紹介していましたが、かなり問題のある家でした。玄関を無理やり吉方位にしようとしたのか、道路から見て家の裏側に玄関を作るという無茶な建物になっていました。多分ご近所でも、玄関が見当たらない家、として話題になっているかもしれません。占いは正常な判断力を失わせることもあります。風水は家の中のインテリア程度に留めておくのが、無難だと思います。

まだ何かあると思いますが、また思い出した時にでも、書き出して参りたいと思います(ここまで、2020年5月記載)。

〜依頼先選びから着工まで〜

最初に注文住宅を建てたいと思ったきっかけは、ローコスト住宅を知ったことです。そこから、自分たちの理想と現実を突き詰めてローコストの輸入住宅が建てられる依頼先を探しました。 その過程と、設計・プランニングの工夫などについての記録です。

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〜着工から引き渡しまで〜

プランが固まり、ついに着工です。地鎮祭から始まって、基礎工事〜上棟〜造作工事と着実に進んで行きました。4ヶ月弱の間、毎日のように建築現場に足を運んで、進行状況を写真に納めました。2次元の設計図が3次元の家に建ち上がる様は壮観でした。

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