6.輸入住宅らしい内外装プランがまとまった・東京・横浜・全国
悩んでいる人
そんな問題についてのヒントに。
記事の内容
・注文住宅を建てるに当たってのポイント
・建築日記の果たす役割
この記事を書いた人
度重なるショールーム通い、カタログ請求、週末の工藤建設での打合せをくり返して、やっと我が家のプランが完成しました。工藤建設の標準仕様そのままの部分と、自分達のこだわりで選んだ部分と、半々くらいでしょうか。ほんの2~3ヵ月の間ではありましたが、悩みつつも、とても充実した時間だったと思います。
外装
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外壁材
[東レ]ラップサイディング/Lタイプ(ミルキープルー)
北米式コロニアル調の家は、ラップサイディングで決まりでしょう。東レのラップサイディングには木造校舎のような、懐かしい風情があります。外壁塗装のいらないブリックタイル使いも考えましたが、固定資産税が高くなるらしいし、重苦しくなる気がするのでやめました。
ラップサイディングは最初、白にこだわっていましたが、近所に白っぽい家は沢山あるので平凡かもしれません。うちは道路からかなり奥まっているので、少し存在感を出すためにも、さわやかなミルキーブルーを選択しました。 -
屋根材
クボタ松下/セイバリーNEO(ネオブラック) )
地震対策としては、屋根は少しでも軽い方が有利です。もともと屋根瓦にはこだわりがないので、スレート瓦を採用しました。写真ではわかりにくいですが、このスレート瓦は波打ったような、やや凝った形をしています。ちなみに屋根材の種類(重量)で構造計算が変わるということで、割と早い段階でFIXしました。※(2020年注釈)クボタ松下は現在、ケイミュー株式会社と社名変更し、屋根材・外壁材などを取り扱っています。
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玄関ドア
プレムドア/スチールドアとサイドライト(ホワイト)
玄関ドアは輸入住宅の決め手といえるほど、重要なパーツだと思います。日本のメーカーの玄関ドアは、妙にサイズが大きくて、どうも好きになれません。工藤建設では輸入のプレムドア(カナダ製)が標準ですので、うちもそれにしました。
玄関ホールを明るくするために、楕円形のガラスが入ったドアにして、サイドライト(ドア脇の明かりとり)も追加しました。エレガントでとても気に入っています。 -
ポーチタイル
エトラスコタイル/トスカーナ
ポーチタイルもタイルメーカーのショールームをいろいろ見て回りました。が、そこまで凝る部分ではないと思い、フローレンスガーデン標準品の、エトラスコタイルに落ち着きました。
テラコッタ調で温かみがあり、滑りにくいタイルです。玄関ドアの外側(玄関ポーチ)も内側(たたき)も、同じ素材のタイルです。※2020年注:平田タイルで取り扱っているようです。 -
サッシ
トステム/シンフォニー
シンフォニーは複層ペアガラスで、フレームは室外側がアルミ、室内側が樹脂という、断熱効果の高い構造です。フレームカラーを室内側と室外側で変えられるので、外側は白枠、内側は木目調枠の部屋もあります。
また家全体に、縦辷り出し窓(室内側から押して開く縦長の窓)を多用しました。防犯上も、外側から侵入しにくい窓です。※2020年注:リクシルのトステムブランドにて取り扱いです。
設備
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洗面化粧台
タカラ/アルファージュ(ピュアホワイト)
タカラスタンダードのホーローの質感がよい75cm幅でスライドミラータイプです。 洗面化粧台は(1)収納棚に扉が付いていない(2)収納量が充分ある(3)エレガントなデザイン、の3点に気を付けました。(1)の鏡の扉タイプは、いちいち開けるのが面倒で経年劣化で扉が壊れやすいです。
スライドミラータイプは棚がむき出しなので取り出しやすく、ミラーの後ろはかなりの収納量なので便利です。ホーローのサイドパネルも付けて、とても清潔な感じになりました。 -
ユニットバス
INAX/システムバスルーム i-bathシリーズ(ブラウン)
イナックス(リクシル)は、ユニットバスなのに壁がタイル調で造作風呂っぽいところが気に入りました。浴槽のエプロンは、落ち着いたブラウンカラーで、すぐ乾くフラットな床です。
工藤建設の標準装備で、お値段もお手ごろでした。バリアフリーの手すりは、最初から付いていました。 -
システムキッチン
タカラ/ホーローシステムキッチン リテラ(アイボリー)
タカラスタンダードはよそのメーカーにはない、エレガントなデザインのシステムキッチンです。面材にアイボリーのホーロー、取っ手はパステルピンクの七宝が素敵です。引き出しの中までホーローで清潔感いっぱいです。キッチンの前壁も標準仕様のタイルをやめて、ホーローのパネルにしました。
浄水器と食洗機(60cm幅プルタイプ)も付けました。マンションではないので、コンロはIHにする必要はなく、普通に火を使えるガスコンロにしました。
内装
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内部建具(室内ドア、収納扉)
PAL/親欧風シリーズ(白)
工藤建設の内部建具は、輸入物のシリーズと国産シリーズに分かれています。最初に輸入物と国産のどちらかで統一することが大切です。私達の場合は輸入ものの建具よりも、国産のPALの建具の方が、作りがよくエレガントで気に入りました。
室内ドアは、ほとんどを標準よりグレードアップした框組2PRのドアにし、収納扉はシューズクローゼットとキッチンパントリーのみルーバー調にして、後は標準仕様としました。色は書斎の室内側以外、全て白で統一しています。 -
ケーシング、天井廻り縁、床巾木
PAL/親欧風シリーズ(白)
ドアや収納扉がPALになったので、必然的にケーシング、天井回り縁、床巾木もPALになりました。天井回り縁と床幅木は、標準だと寂しいので倍の太さのDXに変更しました。また家全体を同じ色で統一するのが良いでしょう。
天井回り縁と床幅木は、フロアを越えて繋がっていますし、独立した部屋ならともかく、開放的な間取りでは、コーナーによって色の変更は難しいでしょう。うちの場合は、書斎の室内側以外は全て白で統一しています。 -
床材1:フローリング
(1)永大/ロイヤルビーチクリスタル(ナチュラルビーチ)
(2)永大/ニューハイビーチクリスタル(ミディアムビーチ)
(3) PAL/安全生活(ソフト)わが家は全室フローリングです。当初は無垢のフローリングにこだわっていたのですが、ワックスがけのお手入れが大変そうです。最近はワックスがけ不要・クラックに強い・質感も良い3拍子揃った集成材があるようなので、途中で方針を変えました。
玄関ホールやLDなどは(1)永大、書斎は(2)永大、その他は(3)PALです。色はビーチ素材の明るめ(ナチュラル)を主に選択しました。部屋が明るく、のびのびと見えると思います。 -
床材2:クッションフロア
サンゲツ/クッションフロア
キッチン、洗面室、トイレなどの水回りは、全てクッションフロアにしました。清潔でお掃除が簡単ですし、黒ずみ、しみとも無縁です。
全てサンゲツで選びましたが、中でも気に入ったのは、キッチン床に選んだ店鋪用のテラコッタ調クッションフロアです。本物のテラコッタみたいに見えますし、店鋪用なので丈夫なのだそうです。 -
階段材
PAL/サザンエルムNタイプ(クリアブラウン)
階段材は標準仕様のPALから、フローリングの色に合ったものを選びました。そして一部にスピンドル手摺(C型)を付けました。やはり輸入住宅にスピンドル手摺はかかせませんね。
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壁のクロス、天井クロス
サンゲツ、リリカラ
壁クロス選びは、内装プランの中でも最もエキサイトしました。標準の白っぽいクロスばかりじゃなく、柄のクロスも取り入れて輸入住宅らしさを演出してみたくて、サンゲツやリリカラなどのショールームに通いつめ、サンプルは30枚もたまりました。
特に玄関ホールから階段にかけて使用した、薄いグレーのダマスク風壁紙は、さりげないこだわりです。日本人なので飽きない程度に、柄を取り入れました。トイレは爽やかな貝殻の壁紙です。
電気設備
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照明器具
小泉産業、松下電工、オーデリック
海外メーカーの照明は美術工芸品的で素敵ですが、国内メーカーは工業製品っぽくて、少々味気ないですね。しかし経済性とメンテナンスを考えて、なるべく国内メーカーの雰囲気の良い照明を選びました。小泉産業、パナソニック(旧松下電工)、オーデリックなどのショールームに行きました。
選択基準は(1)国内メーカーのもの(2)インバーターの蛍光灯電球色(3)輸入住宅に合うクラシカルなデザイン(4)予算はトータルで20万円以内、を目標に探しました。LDのお揃いの照明は、小泉産業のものです。また予算を守るために施主支給して安く調達することにしました。 -
コンセント、TV・電話・LAN回線
【コンセント】各部屋に2つが標準でしたが、使い勝手を考えてかなり増やしました。
【TVアウトレット】全室に一つづつ、LDには2ヵ所。
【LAN用CD配管】寝室とリビング以外の全室に配管。モデムは仕事部屋に設置。
【電話用アウトレット】 リビング、仕事部屋、書斎の3ヵ所。
※電気設備のアウトレットについては、家具の配置や将来的なの部屋の使い方まで想定して、決めなければならないので、結構大変でした。
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エアコン
東急ホームでは熱心に勧められた全館冷暖房ですが、工藤建設では全く話が出ませんでした。私達は少人数の家族なので、個別エアコンで充分です。LDは開放的な大空間なので、20畳用のエアコンが必要になるでしょう。